通販サイトの売り上げを増やすためには、集客が非常に重要です。この記事では、私が2年近く企業の通販サイトをお手伝いした経験をもとに、通販サイトのアクセス数を増やす方法を紹介しています。
ページの充実
通販サイトの入り口となるページを増やしましょう。通販サイトのページが増えれば、それだけ検索エンジンなどからのアクセスが増えます。
全ての商品をまだ掲載していないのであれば、優先的に商品ページの作成に取り組みます。また、セット商品やギフト商品など必要に応じて商品の開発を行い、ページを作成します。
商品を全て掲載し終わったら、次はブログを書いてページを増やします。例えば、フルーツの通販サイトであれば、フルーツの健康や美容への効果、フルーツを収穫する様子、フルーツを使った料理など、フルーツに関連する専門的な記事を書きます。
このように、価値のあるページを増やしていくと検索エンジンからの評価が高まり、検索順位が上がってアクセス数が増える可能性があります。
SEO対策
SEO対策とは、検索エンジンでサイトを上位に表示させるための対策です。SEO対策をして検索結果の上位に表示されれば、通販サイトのアクセス数は増えます。
簡単なものでは、ページのタイトルに狙っている検索キーワードを入れることです。例えば、ギフト商品としてフルーツを売りたい場合には、タイトルに「年末のギフトにおすすめ!山梨の絶品フルーツ盛り合わせ」といったように、「ギフト」や「フルーツ」といった単語を含めます。
また、通販サイトでは掲載する画像の枚数が多いと思います。画像のHTMLタグには「alt属性」があり、そこに何の画像なのか記述することが大切です。
これによって検索エンジンは画像の中身を正しく認識できるようになります。フルーツの文章だけではなく、フルーツの画像も掲載されていることが分かり、ページの専門性を正しく評価できます。また、alt属性を記述することで画像検索でも表示される可能性が高まります。
SNS
検索エンジンからの集客が大切なことは昔から変わっていませんが、競合のサイトが増え過ぎたこと、検索エンジンの動向に左右されることなどから、それだけに頼るのは危険になっています。
現在はツイッターやインスタグラムなどのSNSが浸透しており、検索エンジンを使わずにSNSでフォローしている人やタグなどを経由して欲しい商品を探すケースが増えています。そのため、SNSを使って通販サイトや商品の宣伝を行い、ファンやアクセス数を増やすことが大切です。
どのSNSを使うかはケースバイケースですが、なるべく多い方が良いでしょう。SNSの更新に追われて他に何もできないのなら止めた方が良いですが、複数のSNSを併用しても文章や写真はある程度はコピーできるので、それほど手間は増えません。どれか一つだけと言うのなら、個人的には拡散力の強いツイッターがおすすめです。
広告
これまでは、基本的に無料でできる集客の方法を紹介してきました。ここでは、有料の広告について紹介します。
通販サイトを始めたばかりの頃の集客は非常に難しいです。なぜなら、その段階ではまだサイトの存在やブランドを誰も知らないからです。
価値のあるページを増やしてSEO対策を行うことで、徐々に検索エンジンからのアクセスは増えます。SNSに関しても、有益な投稿を続けてフォロワーを地道に増やしていきます。このように、検索エンジンやSNSは無料で集客できる一方で、効果が出るまでに時間がかかるというデメリットがあります。
それが、広告を利用すれば、即座に通販サイトへの集客をすることができます。実際に私がアドバイスをしていた通販サイトでは、立ち上げた当初からGoogleとYahooのリスティング広告とリターゲティング広告を利用していましたが、毎日それなりのアクセス数がありました。
このような検索エンジンの広告は「PPC広告」といってクリックされるごとに料金が発生します。あらかじめ上限の予算を設定できるので、意図せずに過剰な料金が発生することはありません。
検索エンジンの広告以外には、ツイッターやフェイスブックなどのSNSにも広告はあります。また、現在はSNSやYoutubeなどに「インフルエンサー」と呼ばれる影響力の強い人たちが登場しています。そのような人たちにお金を支払って宣伝してもらうという方法もあります。
最初からどれか一つに絞るのではなく、色々と試して比較を行い、効果があるものを続けていくのが良いと思います。
広告費よりも利益が少なければ意味がありません。コンバージョン率や客単価を増やしたり、リピート購入してもらうための施策を同時に実行することで、コストを回収できるようにしましょう。
メルマガ
購入者や会員登録した人へ向けてメルマガ(メールマガジン)を送り、通販サイトへ再訪してもらう方法があります。
昔はメルマガを送る手法が多くとられていましたが、現在はスパムメールのように嫌がられることもあるので注意が必要です。メールソフトでスパムメールとして判定されれば迷惑メールのフォルダに入って読まれなかったり、しつこくメルマガを送って受信者が手動でブロックする可能性もあり、到達率は低くなるかもしれません。
メルマガを送る頻度に気をつけながら、割引クーポンなど受信者にとって価値のあるメールを送りましょう。また、現在はメルマガに似た機能として「LINE公式アカウント(昔のLINE@)」もあります。LINE公式アカウントには月に1000通まで無料でメッセージを配信できる「フリープラン」も用意されているので、試してみても良いでしょう。
リアルのPR
通販サイトはインターネット上のお店なので、新聞や雑誌といった紙媒体のPRよりも、これまで紹介してきたようなブログやSNSのPRが合っていると思います。
ただし、人が直接PRする方法は選択肢としてはあると思います。例えば、どこかのイベントに出店して、通販サイトの商品を宣伝したり、通販サイトのアドレスやQRコードなどが掲載されたチラシを配布したりといった方法があります。
対面で丁寧に説明ができるので、それだけ通販サイトや商品のファンになってもらえる可能性が高まります。
自社のリアル店舗を持っている場合には、店内にチラシを置いたり、会計時にチラシを渡すなどして、商品を気に入れば自宅に帰ってからも買えるような仕組みを作るのが良いでしょう。
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