通販サイトを作れるサービス「カラーミーショップ」は売れないという意見があります。私はこれまでにカラーミーショップを始めとして様々なサービスを使って通販サイトを運営してきた経験があります。カラーミーショップは本当に売り上げを増やしにくいのか、私なりの意見を紹介します。
カラーミーショップが売れない意味
結論から言えば、私はカラーミーショップが売れないとは思いません。
実際にカラーミーショップで通販サイトを作って成功した事例を知っていますし、むしろカラーミーショップは売り上げを増やすための機能が充実しています。
そもそも、「売れない」という言葉には主に二つの意味が含まれていると思います。
- 絶対的に売れない
- 相対的に売れない
一つ目は、カラーミーショップ自体に売れない原因があり、絶対的に売れないケースです。二つ目は、カラーミーショップ自体には問題はないが他にもっと売れるサービスがあり、相対的に売れないケースです。
この二つの観点において、カラーミーショップが売れないのか考えていきます。
カラーミーショップは絶対的に売れないのか?
カラーミーショップが売れない原因を考えてみると、強いて言えば二つのことを思いつきます。
まずは、ブログ機能がないことです。通販で売り上げを増やすためには、集客をしてショップを訪れる人の数を増やす必要があります。そのためには、広告を使ったり、SNSで拡散したりといった方法がありますが、やはり検索エンジンからの集客も欠かすことはできません。
検索エンジン経由のアクセスを増やすためには、ブログが有効な手段の一つになります。ショップに関連する有益な記事をブログで書けば、検索エンジンからの訪問が増えて、しかもドメインパワーが上がってSEOの観点でも効果的です。
しかし、カラーミーショップにはショップの中にブログを埋め込める機能がなく、これが売れない原因の一つになっていると思います。
カラーミーショップが売れない二つ目の原因は、手数料が高いことです。カラーミーショップは初期費用や月額利用料が発生するため、コストを回収するためにより多くの売り上げを出す必要があります。
しかし、ブログに関してはフリーページの機能を使ってある程度は似たようなことができますし、ブログを書けるWordPress側に商品情報を掲載する方法もあります。また、手数料が高いと言ってもレギュラープランの月額利用料はわずか3千円です。
一方で、カラーミーショップには売り上げを増やすための機能が豊富にあります。その中の一部を以下に紹介します。
- 自由にフリーページを増やせる
- 商品ページにHTMLを書いて魅力的なページを作成できる
- 商品ごとに色やサイズなどのオプション情報を追加できる
- メッセージカードやラッピングなどのギフト設定ができる
- 検索エンジンの広告に必要なコンバージョンタグを設定できる
- ショップ内の動きを分析できるアクセス解析がある
- SEO対策に有効なメタタグを設定できる
- クーポンを発行できる
- ポイントを付与できる
- メルマガを配信できる
- 独自ドメインのメールを取得して顧客対応ができる
カラーミーショップは相対的に売れないのか?
カラーミーショップの比較対象として、私が使ったことのある「BASE」と「STORES」を考えてみます。
個人的には、「BASE」と「STORES」の方が売りやすいとは思いません。なぜなら、この二つはカラーミーショップと比較して機能が少ないからです。
カラーミーショップよりも優れている点といえば、手数料が安いこと、標準でブログ(ニュース)機能があること、BASE独自のショッピングアプリがあることです。それ以外に関しては、全体的にカラーミーショップの方が優れており、売りやすい機能が充実していると思います。
通販サイトが売れないときは
そもそも、売れないからと言ってカラーミーショップに原因があるとは限りません。例えば、売り上げを増やすためには商品を登録するだけでは不十分で、アクセスを増やし、コンバージョン率や客単価を上げる必要があります。
それは簡単なことではなく、様々なことを試して結果を分析しながら、地道にショップを改善していくことになります。このような努力をせずに、「カラーミーショップが悪いから売れない」と決めつけるのは、カラーミーショップ以外のサービスを使っても同じ結果になると思います。
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