【経験談】旅行ブログのアクセス数が増えずに稼げない理由

私は旅行ブログを運営して約4年になりますが、そこまでアクセス数は伸びず、あまり稼げていないのが現状です。

なぜ、旅行ブログが稼ぎにくいのか、どうすれば稼げるようになるのか、私なりの考えを紹介します。

目次

競合サイトが多い

旅行ブログは競合サイトが多いです。検索エンジンは相対評価なので、競合サイトが多ければそれだけ検索順位が下がって、アクセス数が減る可能性があります。

例えば、自治体、観光協会、旅行関係の企業、旅行関係のキュレーションメディア、個人の旅行ブログ、グーグルマップなどが競合になります。

自治体や観光協会に関しては、税金を使ってプロカメラマンを雇ったり、ホームページの制作会社に依頼をしたりといったことが可能です。そのようなお金をかけた魅力的なホームページに個人の旅行ブログが勝つことは簡単ではありません。

また、旅行のジャンルの特徴は、稼ぐことが目的ではない人もブログを運営していることです。旅行が好きな人や写真が好きな人など、趣味のブログも競合になります。

利用するサイトが決まっている

どこに旅行をするか探すときに、利用するサイトが決まっている人がいます。

例えば、じゃらん、トリップアドバイザー、グーグルマップなどは口コミ投稿機能があり、しかも知名度があるので投稿数も非常に多いです。

旅行の行き先を決めるときは口コミが参考になります。個人の旅行ブログであれば一人分の口コミしか分かりませんが、口コミ投稿機能があるサイトを利用すれば、一度に大勢の口コミを見られるのです。

そのため、旅行の情報を収集するときに個人の旅行ブログまで見てくれない可能性があります。

情報収集に使う媒体の多様化

旅行に限った話ではありませんが、今の時代において情報収集に使う媒体はブログだけではありません。

昔であれば検索エンジンでしか旅行の情報を調べられなかったのが、現在はそれ以外にも調べる方法がたくさんあります。

SNSやYouTubeは旅行の情報を得るために便利です。私の場合も、ツイッターで旅行先の口コミを調べたり、花が有名な観光地に行くときは開花状況を調べたりします。

普段、インスタグラムやツイッターなどで情報収集している人は、全くブログを見ないで旅行の行き先を決める可能性もあります。

このように、情報収集に使う媒体が分散しているので、ブログだけではなく、SNSやYouTubeなども利用して情報発信をしないと、全体的なアクセス数が減ってしまいます。

記事に一次情報を書きにくい

検索エンジンに評価されるためには、どこにも書いていない一次情報の方が良いと言われています。

旅行ブログの場合、記事を書くときはパンフレットや観光地の看板、インターネットの情報などを参考にすると思います。

自分なりの感想は書けても、誰も気がつかなかった見所やどこにも書いていない観光地の歴史を紹介したりといったことは難しいです。

自治体や観光協会は地元の人たちが作るサイトなので、一次情報が溢れています。一度や二度、個人が旅行をしただけで分かった情報量で勝つことは困難です。

記事の作成に時間がかかる

旅行は行くだけで大幅な時間を取られます。そのため、記事の数を増やしたいと思っても、頻繁に旅行をすることはできません。

記事を書くときにも時間がかかります。私の場合で言えば、一つの記事を書くために5時間から8時間くらいかかることも珍しくありません。

まず、撮影した大量の写真の中から使えるものを探す作業があります。必要に応じて人の顔にモザイクをかけたり、トリミングをしたりといった写真の加工もあります。

また、旅行ブログは写真の数が多いので、写真を圧縮したり、遅延読み込みを利用したりと、ページの表示速度を上げるための対策にも時間がかかります。

記事のリライトが難しい

ブログの記事は一度書いたら終わりではなく、最新の情報に更新することがSEO的にも良いと言われます。

旅行ブログの場合、今年の開花状況や混雑状況などをインターネットで調べて更新できても、自分で見たオリジナルな情報として更新することは難しいです。

また、観光地のイベントの日付や内容は毎年変わるため、記事の数が多くなればメンテナンスが大変です。

写真に関しても、観光地の風景や建物などが変わっても、再び旅行に行って撮影をするのは現実的ではありません。

お金がかかる

旅行はお金がかかります。交通費、宿泊費、飲食費、観光地の利用料、お土産代など、一回の旅行あたり数万円の出費になることが普通です。

しかも、ブログを書くにあたって、カメラやフォトショップなどのツールを購入する必要があります。

私は旅行ブログを仕事として運営していますが、旅行自体は完全に仕事として行っているわけではなく、楽しんでいる部分も一部にはあるので、確定申告の経費には旅行の代金を全く含めていません。

広告の報酬が安い

旅行ブログで稼ぐには、アドセンスやアフィリエイトといった広告を利用するのが一般的です。しかし、旅行ジャンルの広告は報酬が安いです。

例えば、楽天トラベルの予約によってもらえるアフィリエイト報酬は、購入金額の1%です。3万円のホテルを予約しても300円しかもらえません。これで月に数万円とか数十万円を稼ごうと思ったら、大量に売らなくてはなりません。

アドセンスは掲載するサイトのジャンルによってクリック単価が変わりますが、こちらも旅行のジャンルは安いと思います。

宿泊の予約は売りにくい

宿泊の予約は、楽天トラベルやじゃらんのように有名な大手のサイトがあります。

こうしたサイトは、全国のホテルや旅館を掲載しており、ポイントがついたり、割引のセールを頻繁にやっていたりと、お得で使い勝手が良いです。

泊まる場所を探すときは直接このような宿泊サイトを見るので、わざわざ個人の旅行ブログに行き、広告をクリックして探すことは考えにくいです。

実際に私の旅行ブログでも、コアな検索ワードで訪問されて、広告のリンクはクリックしないで離脱されることが多いです。

また、楽天トラベルの広告をクリックすると、楽天市場、楽天ブックス、楽天デリバリーなど、楽天の関連サイトにおける購入も報酬がもらえます。

以前であれば広告をクリックしてから30日以内に楽天の関連サイトで購入があれば報酬をもらえましたが、2019年に楽天アフィリエイトの利用規約が改定されて、24時間以内に買い物かごに入れないと成果の対象にならなくなりました。

これまでは、楽天トラベルの広告をクリックした人が、例えばじゃらんの宿泊サイトを愛用している人だったとしても、楽天市場などの購入で報酬をもらえる可能性がありました。しかし、今ではその可能性もかなり減っています。

まとめ

このように、旅行ブログで稼ぐことは難しいです。全く稼げないということはありませんが、旅行ブログだけで生活できるくらいの収入を得られるのは相当優秀な方でしょう。

旅行が趣味で旅行ブログを運営したり、気楽に副業でやるなら問題ありません。

しかし、旅行のツアー会社に勤めていたり、観光地や風景写真が専門のプロカメラマンだったりといったアドバンテージもなく、本格的にブログで稼ごうと思うなら、別のジャンルに同じだけの時間をかけた方が効率よく稼げると思います。

どちらかと言えば、国内旅行のブログよりも海外旅行の方が稼ぎやすいと思います。報酬の単価が高いですし、競合のサイトも国内旅行よりは少ないはずです。

しかし、海外旅行はお金も時間もかかります。既に海外に滞在していたり、仕事で頻繁に海外に行く人でないと、難しいでしょう。

また、旅行ブログよりは、ローカルメディアの方が稼げるかもしれません。主な違いは、旅行ブログは自分が住んでいない全国の観光地を紹介するのに対して、ローカルメディアは自分が住んでいる地域の情報を中心に発信します。

私はローカルメディアを制作して運用した経験があります。ローカルメディアなら地元の観光地やお店などを紹介するので交通費が安く、宿泊代もかかりません。

地元なのでコアな情報を記事に書きやすく、毎年行ったりもできるので記事のリライトも簡単というメリットがあります。

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