勉強が嫌いな人はシステムエンジニアに向いていない

私は大学でITの勉強をしていませんが、仕事にシステムエンジニアを選びました。私と同じように未経験から新卒や転職でシステムエンジニアになる場合、勉強が嫌いだと上手くいかない可能性があります。

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プログラミングは難しい

私は大規模システムの新規開発を担当していました。そのときの感想は「プログラミングは難しい」ということです。

システムの開発メンバーは数百名にもなり、毎日遅くまで残業をしても完成までに何年もかかりました。保守性にも気をつけてプログラミングをしていましたが、ソースコードは膨大な量になり、全体を把握できている開発メンバーは多くはありませんでした。

システム開発では基本的にバグが発生します。そのバグを修正することで別の場所にバグが発生する可能性があり、コードを少し修正するだけでも時間をかけてテストをします。

私が入社した会社は、東大や京大などの出身もいるくらい頭が良い人が多くいました。それでも、システムはなかなか完成せず、バグは少なくありませんでした。

この経験があったからこそ、プログラミングができる人は素直にすごいと思っています。未経験なのに「プログラミングは簡単」だと甘く見ているとすれば、それは危険です。

システムエンジニアといっても上流から下流まで幅広い業務があり、求められるスキルも変わってきます。例えば、テストを実施する人は、テスト仕様書にそってシステムを動かして結果を見るだけなので、プログラミングができない人も担当していました。

しかし、上流工程をやるにしても、プログラミングを全く知らないとクライアントがやりたいことをシステムで実現できるのか判断できません。そのため、多かれ少なかれ基本的にプログラミングの知識は必要だと考えた方が良いでしょう。

システムエンジニアになるには学ぶことが多い

どんな仕事でも成果を出すためには勉強が必要です。ただし、システムエンジニアはその中でも特に勉強量が多い職種だと思います。

2020年から小学校におけるプログラミング教育が必修になります。そうは言っても、プログラミングは日常的に触れるものではありません。プログラミングの経験がない人が、突然プログラミングができるようになることはありません。

プログラミングができるようになるためには、Java、C、PHP、JavaScriptといったプログラミング言語を覚える必要があります。それだけではなく、HTMLなどのマークアップ言語、SQLなどのデータベース言語、Webページの見た目を操作するCSSなど、本当に幅広い技術を使えなくてはいけません。

新しい言語や技術はどんどん登場しますし、プロジェクトによって使用する言語やフレームワークが異なるため、その都度勉強をする必要があります。

また、プログラミングとは別に、エクセルやワードといったオフィスソフトも使えるようにしておいた方が良いです。私が経験したプロジェクトでは、システム開発における基本設計書、詳細設計書、テストケース仕様書、開発マニュアルなどは全てオフィスソフトで作っていました。エクセルに関しては、関数やマクロを使うことも度々ありました。

このように、システムエンジニアとして働くには勉強することが多くあります。そのため、勉強をすることが苦にならないこと、もっと言えば勉強が好きなことが大切です。

入社前の時間があるときに勉強をする

私の場合は、大学でITの勉強をしていませんでした。そのため、大学3年生のときにIT企業に就職することが決まってから、結構な時間をかけて勉強しました。卒業に必要な単位の履修は終わってやることもなかったので、毎日2時間から6時間くらいは勉強していたと思います。

今考えると、この勉強はやっておいて本当に良かったと思います。入社をすると、大学院まで学生時代にずっとITの勉強を続けていたような人が同期に数多くいました。全く勉強をしていなければ、入社した時点で大きなおくれを取っていたと思います。

私は転職の経験もあります。転職セミナーでIT企業に話を聞くと、「未経験でも大丈夫です」と言われることが多々ありました。しかし、詳しい話を聞いてみると、入社してから研修期間があるわけではなく、いきなり現場に入ってOJTで学ぶところが多かったです。

eラーニングを用意している会社もありましたが、業務中に勉強できるわけではなく、業務時間外に勉強してくださいと言われました。

入社してからでは時間に余裕がないため、新卒でも転職でも入社する前の時間があるときに勉強をしておくのが理想です。もちろん、入社した後にも通勤時間や帰宅した後などに勉強を続けることは大切です。

システムエンジニアに必要な資格試験

ITの資格試験に関しては、「ITパスポート試験」は持っていても意味がないので、受験しない方が良いです。ただし、私のようにITの勉強をしたことがない未経験の場合は、まず最初にITパスポート試験の参考書を読むことはありだと思います。

システムエンジニアとして仕事をするなら、「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」の資格は持っている方が良いと思います。ただし、私の経験からすると応用情報技術者試験の資格を持っていても「すごいね」とはなりません。しかし、資格を持っていないと「知識はなさそう」と疑われる可能性はあります。その意味で持っている方が良いと思います。

「高度情報処理技術者試験」を持っていればすごいと思いますが、未経験から入社までの時間で受かるには相当頭が良いか、勉強時間を確保できる人でないと難しいと思います。

私の場合は、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験を飛ばしていきなり「情報セキュリティスペシャリスト試験」を受けましたが、合格しませんでした。情報セキュリティスペシャリスト試験は現在は廃止されて「情報処理安全確保支援士」に移行していますが、昔は高度情報処理技術者試験に含まれていました。

今になってみると、入社前は応用情報技術者試験の勉強までで十分で、高度情報処理技術者試験の勉強は過剰でした。なぜなら、システムエンジニアの業務で使うのはプログラミングの知識の方が圧倒的に多く、そちらの勉強に時間を割いた方が良いからです。

まとめ

この記事では、システムエンジニアとして活躍するためには、勉強が大切なことを説明しました。

勉強の仕方が分からない、モチベーションが続かないなど、独学では難しい場合は、「TechAcademy」などの有名プログラミングスクールがおすすめです。

逆に、IT系の仕事は未経験でも勉強が好きという方は、「GEEK JOB」などの大手転職サービスを利用して、システムエンジニアに挑戦してみてください。

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