未経験からシステムエンジニアになるために必要な能力

私は現在、ブログの運営やホームページの制作などで収入を得ていますが、新卒のときは大学の専攻とは全く異なるITの世界に飛び込み、システムエンジニアとして働いた経験があります。

この記事では、ITの勉強をしたことがない未経験の人が、新卒や転職でシステムエンジニアになるために必要な能力を紹介します。

目次

勉強意欲

未経験からシステムエンジニアになるために個人的に一番重要だと思う能力は、勉強意欲が強いことです。

プログラミングは簡単ではありません。プログラミングができるようになるには、本当に幅広い技術を使えなくてはいけません。私は大規模システムの開発を担当して毎日大量のコードを書いていましたが、ある程度スムーズに書けるようになるまでには、通勤時間や自宅に帰ってからも自分なりにかなり勉強をしました。

勉強が嫌いな人は、システムエンジニアとしては苦労する可能性があります。プログラミングは諦めて、顧客との折衝を行う上流工程を担当する道も考えられますが、それでも開発経験がある程度はないと難しいはずです。

開発するシステムの規模にもよりますが、システム開発は複数人で行います。プログラミングが苦手な人は、なかなかコードが書けなくてスケジュールを遅延させたり、テスト工程でバグが見つかって修正に時間がかかったり、コードが分かりにくくてシステムの保守性を低下させたりと、他のメンバーに様々な迷惑をかける可能性があります。

プログラミングが上達するためには、「プログラミングの勉強が楽しい」と思えることが重要だと思います。

情報収集力

プログラミングをしていると、分からないことが次々と出てきます。特に未経験からシステムエンジニアになったときは、最初の内は分からないことだらけだと思います。

そのため、分からないことがあったときに調べる能力が低いと、答えを見つけるまでに時間がかかったり、答えを見つけられない可能性があります。

現在はインターネット上に情報が溢れている時代です。情報を記憶することよりも、その都度必要な情報を探し出す能力が大切と言われることもあります。公式サイト、個人の技術ブログ、書籍、SNS、Youtubeなど、あらゆる媒体を利用して情報を収集しましょう。

情報を探すときに検索エンジンは便利です。しかし、たまに検索が下手な人が存在します。少し調べれば分かるのに、その努力もせずに「分かりません」と答える人がいます。調べるときの検索キーワードを変えてみたり、日付での絞り込みや検索キーワードの完全一致などを活用しながら、検索に慣れてみてください。

また、私がシステムエンジニアのときは英語のサイトも頻繁に見ていました。なぜなら、日本語のサイトでは出てこない技術的な情報も英語では見つかる場合があるからです。

必ずしも全て自分だけで答えを導き出す必要はありません。チームで仕事をしているなら、近くにいる答えを知っていそうな人に聞くのも一つの方法です。むしろ、答えを知っている人がいるのに無駄に時間をかけて調べていれば、それは問題です。

ただし、何度も聞いていればその人の迷惑になるし、答えを知っている人が誰もいないケースもあるでしょう。そのために、情報収集力を高めることは大切です。

コミュニケーション能力

よく言われることですが、やはりコミュニケーション能力は重要です。システム開発においてコミュニケーション能力が必要な場面は、主に二つあります。

一つ目は開発メンバーとのやり取りです。例えば、顧客にヒアリングをした担当者に仕様を聞く、どのように開発をするかプログラマーと話す、部下や協力会社などに開発の依頼をする、テストの依頼をする、上司に進捗を報告するケースなどがあります。

二つ目は顧客とのやり取りです。例えば、どのようなシステムを作るかヒアリングを行う要件定義、顧客への進捗状況の報告、システムが完成した後の使い方の教育、バグがでたときの報告などがあります。

コミュニケーション能力だけでは定義が曖昧です。具体的には、相手の言っていることをきちんと聞いて理解して、それに対して的確な返答ができることです。相手の言っていることを誤解したり、間違った返答をしたりと、簡単なようで難しいです。

相手の話を理解するためには、話を詳細に聞きだす必要があります。それには、相手が話しやすいように、顔を見ながら「はい」「なるほど」「そうなんですか!」と適切なトーンで相槌を打つことです。また、質問によって話を引き出すことも大切です。

私の場合は、開発を行う協力会社のメンバーに外国出身の方が数多くいました。日本語が母国語ではないので話がゆっくりで、話の意図がよく分からないケースがありました。そのときは、理解できるまで根気強く質問を行い、曖昧なままで終わらせないことを心がけていました。

コミュニケーション能力が高い人といえば、体育会系の明るいノリを思い浮かべるかもしれませんが、それは必要ありません。もちろん、極度の緊張症で初対面の人とは話せない、声が小さすぎて会話ができないといった場合は改善をする努力をした方が良いですが、そこまで極端な人は少ないと思いなす。

ただし、出世したい人は適度に明るい性格も必要です。仕事ができることも必要ですが、結局は上司に好かれなくてはいけません。私が新人の頃は「仕事ができるだけでは出世できない、もっと上司と一緒に飲みに行かないともったいない」と言われました。

実際に私の同期で出世している人を見ると、プログラミングはできないけれど、上司と積極的にコミュニケーションを取って好かれていた人が多いです。上司と頻繁に飲みに行く、上司にこびるといった能力も現実的にはあると良いでしょう。

まとめ

今回の記事では、システムエンジニアに必要な3つの能力を紹介してきました。特に未経験からシステムエンジニアになる場合、勉強意欲が強い人はプログラミングの上達が早いと思います。また、この3つはあくまでも代表例で、他にも大切な能力はたくさんあります。苦手なことは克服しながら、自分なりの強みについては伸ばしていってみてください。

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