ローカルメディアで収益を得る方法

私はローカルメディアを制作して収益を得た経験があります。そこで、この記事ではローカルメディアで稼ぐ方法について私なりの考えを紹介します。なお、ローカルメディアには様々な意味がありますが、ここでは「都会ではなく地方の情報を発信するWebサイト」を表しています。

目次

アドセンスとアフィリエイトで稼ぐ

まず最初は、自分でローカルメディアを運営して広告で稼ぐ方法です。主な広告には、アドセンスとアフィリエイトの2種類があります。

アドセンスはGoogleが提供するクリック型の広告サービスで、サイトの中に掲載したバナー広告がクリックされるごとにお金をもらえます。広告を掲載するために審査がありますが、他人のコンテンツを無断転載するといった不正をせずに、真面目に記事を書いていれば簡単に許可をもらえます。

アフィリエイトは、アドセンスと同様に広告を掲載しますが、こちらは広告をクリックした後に商品を購入してもらわないとお金をもらえません。アドセンスよりも収益を得るまでのハードルが高い代わりに報酬が高く、上手くいけば大金を稼げる可能性があります。

どちらか一方ではなく、両方を使うのがおすすめです。ローカルメディアの場合はアフィリエイトで宣伝できる広告が多くはありません。そのため、基本的にはアドセンスで収益を得て、一部の記事ではアフィリエイトで稼ぐという流れになると思います。

アドセンスで稼ぐためにはアクセス数を増やすことが大切です。アクセスを増やすためには、専門性やオリジナリティのある記事が必要です。やはり旅行に行っただけの地域ではなく、自分が住んでいる市町村や都道府県のローカルメディアを作るのが良いでしょう。住んでいる地域であれば、お店に取材をしたり、プライベートで何度も行ったりと、情報を得ることが容易なので、より価値の高い記事を書けるはずです。

アフィリエイトの代表例は旅行サイトです。「楽天トラベル」や「じゃらん」などの広告を掲載して宿泊の予約が入ると、その代金の一部を報酬としてもらえます。ローカルメディアの中で観光地やイベントを紹介した後に、「おすすめの宿泊先はここです」といった感じで宣伝するのがよくあるやり方です。ただし、旅行サイトのアフィリエイトは報酬が安いです。

その他のアフィリエイトとしては、飲食店の予約サービスや旅行のアクティビティを宣伝したり、カメラやバッグなど旅行に必要なグッズを宣伝したりできます。

アドセンスとアフィリエイトで稼ぐ方法は、月に数百円や数千円レベルの収入であれば、記事を書き続ければ稼ぐことはできるはずです。しかし、数万円やそれ以上を狙っているとしたら、稼げないままに終わってしまう可能性があります。

ただし、仮に稼げなかったとしても、費用は年に1万円とか2万円のサーバー代やドメイン代くらいです。記事を書くことが楽しく、お小遣い程度に稼げれば良いやと気楽に続けることが理想的です。

ページを制作する料金をもらう

地元のお店や企業、イベントなどのページをローカルメディアの中に制作して料金をもらう方法です。

例えば、飲食店を取材して写真を撮影し、料理のこだわりや人気のメニュー、お店の地図やクーポンなどを一つのページにまとめてサイトに掲載します。企業であれば、会社概要や提供しているサービス、社員の募集告知などを掲載します。

飲食店や企業のようにジャンルごとにテンプレートを作ってしまえば、取材は別としてページを量産すること自体は難しくないと思います。

こんなのでお金を出す人がいるのか疑問に感じる方がいるかもしれませんが、この方法で実際に稼いでいるローカルメディアを知っています。

都会であれば若い人やITに詳しい人が多いので、自分でブログを作ったり、SNSでPRしたりできますが、田舎のお店や企業は自分では何をしたら良いか分からない人がいます。私がローカルメディアを作ったときは、私のサイトにしか書いていない情報がたくさんありました。それだけ、田舎はWebでの情報発信力が弱いです。

料金の形態は主に2種類あります。一つ目は、ページを制作するときに一回限りお金をもらう方法です。料金を決める際の基準は、まず第一にサイトの価値があります。Googleアナリティクスなどを使ってサイトのアクセスを解析して、アクセス数や訪問しているユーザーの特徴などを調べ、サイトに掲載するとどのくらいの効果があるのか推測しましょう。

二つ目は、ページを制作するときではなく、ページを掲載する対価として月額でお金をもらう方法です。契約が続いている限り、毎月3千円といった感じでお金をもらってページを掲載します。

苦労してページを制作しても、すぐに契約を解除されたらコストを回収できません。なるべく長く契約を続けてもらうために、様々なアイデアを出しましょう。

例えば、最初にページを制作して終わりではなく、ページの変更点がないか毎月クライアントに確認して、追加料金なしで修正することも大切です。田舎であれば、契約していることを忘れて何もせずにお金を払い続けてくれるクライアントもいると思いますが、それに甘えずに、自分からアクションを起こしてサービスの価値を高めましょう。

他にも、定期的にサイトやSNS、Youtubeや紙の広告で紹介したりと、契約を続ける価値があると思ってもらうためのサービスを考えましょう。

現在はGoogleのアルゴリズム(検索順位を決定する基準)が変わり、個人ブロガーにとってはアクセス数を増やすことが難しい時代です。アクセス数が少なければ、アドセンスやアフィリエイトでは稼げません。

一方で、ページを制作して料金をもらう方法なら、そこまでアクセス数がなくても、クライアントに価値を認めてもらえれば収益化できます。

例えば、一つのページが平均して月に500人に閲覧されているサイトを考えます。そのうちの10人が実際にお店に足を運び、一人あたり500円の利益をお店に落とせば、合計では5千円の利益です。この場合、他にWebでPRする手段を持たないお店なら、月額3千円くらいなら払ってくれるのではないでしょうか。アドセンスで同じだけアクセス数があったとしたら、千円も稼げないと思います。

厳密には、サイトを見たからお店に行ったという因果関係を証明することは難しく、またサイトを閲覧した人がお店に行くことだけがWebページの効果ではないでしょう。重要なのは、クライアントに対して誠意を持って、ページを掲載するメリットを説明することだと思います。

この方法で稼ぐ場合は、自分で営業や取材をしたり、契約を続けてもらうためのアイデアを考えて行動に移すことが必要です。それが苦手で手伝ってくれる仲間もいないとなら、この方法は厳しいです。

有料オプションで稼ぐ

ページを制作してお金をもらう方法は、既にサイトの価値が高かったり、SNSのフォロワーが多いインフルエンサーといったような条件を求められます。なぜなら、サイトを立ち上げたばかりでアクセス数が全然ないようなサイトにお金を払う人はいないからです。

いきなり有料でページを制作すると、なかなかページの数(契約)が増えず、サイトの価値が高まらずにアクセス数が増えない、結果として契約が増えないという悪循環に陥る可能性があります。

そこで、とりあえず無料でお店のページを制作したりして記事をどんどん増やし、サイトの価値を高めます。アクセス数がある程度増えたら、有料オプションのサービスを始めます。例えば、本格的に取材をして記事を書いたり、トップページやサイドバーのように目立つ場所に記事や広告を掲載する場合にお金をもらいます。

オプションなので枠が限られているでしょうから、それだけで大金を稼ぐのは難しいかもしれません。しかし、オプション以外の記事ではアドセンスやアフィリエイトも併用できるでしょう。

サイトを制作する料金をもらう

依頼を受けてローカルメディアを制作・納品して料金をもらう方法です。

全国にある自治体や観光協会は、現状のサイトに不満を抱えていることがあります。例えば、最近はパソコンよりスマホからのアクセスの方が多いですが、古いサイトはスマホ対応しておらず、スマホでは閲覧しにくいです。また、田舎ではその地域に特化した専門サイトが存在しないこともあります

そのため、自治体や観光協会はサイトの新規制作やリニューアルを希望していることがあり、その仕事を受けるのです。

自分のサイトではないのでサーバー代やドメイン代などの費用がかかりません。何よりも、アドセンスやアフィリエイトでは将来的にあまり稼げない可能性がありますが、この方法なら確実にお金をもらうことができます。また、自分のサイトを一人で作っているときと異なり、依頼主によってはサイト制作にあたって必要な情報や画像の一部をもらえるかもしれません。

ただし、自分のサイトではないので手抜きはできません。例えば、自分のサイトなら本業が別にあって副業としてダラダラと続けることはできますが、他人のサイトなので納期を守る必要があります。また、サイトが完成したら引き渡すので、もしも将来的にアクセス数が大きく増えたとしても、自分のサイトとして収益化することはできません。

まとめ

この記事では、ローカルメディアで収益を得る4つの方法を紹介しました。現在は全国どこにいてもブログの運営やWebサイトの制作で稼げる時代です。この記事で紹介したように、都会では難しい田舎だからこそできる稼ぎ方もあります。どれがおすすめとかはなく、自分なりに楽しいと思える稼ぎ方を試せば良いと思います。

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